J43対戦終了

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 年初からお互いルール確認とAFVの運用に改めて挑戦(といいつつも歩兵もかなり怪しいものですが)したMAS様(MAではUNOMAS様)とのJ43ですが、先日、対戦終了となりました。勝敗はMAS様の独軍勝利でした。

 ルールの確認も今まであまり使っていなかったものを使用したりDRが振れたため、いろいろ見たり、観戦の方々にご指導いただいたりで、そちらはログや記憶に残っているものについてまたいずれまとめておこうと思います。おそらくは主にSKで使わない内容だったり、稀なものになりそうですので、参考にしていきたいと思います。

 さて対戦について、まずはセットアップからです(が実は写真、一つ間違っておりHSが1ヘクス近寄っていました)。AFVの運用は正直、出たとこ勝負に近い部分がありましたが、盤面上部側に張り付くか、あるいは下側に主力を寄せるかは対AFVとして考えていました。そこから少し破綻気味な戦術だったという気もします。英軍にとって気になるATがO6にある可能性がないとは言えないものの、建物を確保することが英軍の勝利条件であり、これを少しでも遅延させて妨害するのであればより右側、後方に配置すると読みました。また最悪中央の建物は確保せずとも無力化できれば盤面下部から後方へ回り込むことでも必要数の確保は不可能ではないと考えて、開けた耕作中の麦畑を突っ切るのではなく、林を進むルート、すなわち下部側を主攻、上部側を助攻を位置づけました。

2021VASL-J43-setup-trim.jpg


 1ターンはある程度想定の範囲内ですが、展開がうまくいかずにHSを広げて撃たせることが少々厳しいということが気になります。しかも独軍の射撃がさえわたり、2個分隊をDMにして後方送りにしてきます。さらに独軍ターンでも石塀に張り付いた指揮官と分隊が混乱、後方へ。2ターンの回復でこれら2個分隊のうち1個は回復したものの戦力ダウンは否めません。

J43-Bri2-RPhまで.png

 それでも予定通り2ターンの英軍の移動でAFVの多くは上下の石塀に張り付きましたが、ここでの失敗はIFEを持っている小型AFVは塀に寄せず開豁地から射撃できるようにしておけば中央の建物の独軍戦力抑止に役立ったであろうということと、HDとなるためにBMGが利かなくなることを理解していなかったことです。そう考えればMG火力の高いAFVの運用をしっかり考える意味があったのですが、ここは対歩兵という意味では考える余地ありでした。

 さてこの盤面だけ見ると独軍のさえわたる射撃で混乱はあるものの、英軍としても順調といって差し支えない進軍でした。イベント、換言すれば波乱でしょうか、は、2ターン目の独軍ターンから頻繁に起きました。

 まずP6、P7に張り付いた英軍AFVから旋回して射撃位置に入ろうとした独軍AFVの一両が英軍の砲撃でTKギリギリでImmo。さらに操作班が脱出して難を逃れます。そこにMGで追い打ちをかけた英軍MGは故障。もう1両の3号戦車は上部の石塀に張り付き、さぁ英軍を主砲で、と思ったらMAが故障。逆に先ほどのP6-7の英軍AFVに重圧をかけにきた4号戦車に対し追加射撃を行った英軍戦車もMA故障。半ターンの短時間で両軍のAFVの半数程度が故障、無力化となりました。

J43-2021-Mas-1.5t.png


 ところでスタンダードとSKで違う点は多々ありますが、そのイベントの一つに狙撃兵があります。今回のSANは英軍3、独軍2ですので普通に考えるとあまり出ないということになります(1/18と1/36ですから)が、このターンでは空撃ちした英軍のTHにDR3で後方 I8にいた英軍指揮官を除去という戦果をあげました。これも後々響くことになります。(最後までこのヘクスに混乱で下がった指揮官・分隊・LMGは機能しませんでした)

 英軍としては早く下部にいる独軍2個分隊+指揮官を迂回あるいは無力化して後方へ進出したいところ。先のターンで1個分隊をDMにしたものの、さすがはモラル8。あっという間に戦線復帰してきたところで、迷いが生じました。相手が1個ならとにかく包囲にかかる、2個SQでは戦力的に英軍にもDMが出ているため微妙か、という感触でした。そこでまず様子見でHSを後方へ走らせます。火力源の少ない独軍は基本我慢の体制のようです。1個、もう1個と追加してもいけそうなため、このQ9・R8の2ヘクスを取り囲むように歩兵を進ませました。うまく射撃で生き残れれば包囲となる体制です。さらにこれをP7のAFVで補助しようとしたところ、中央のP4-1FからATRが発射されHIT、さらに低確率ではありましたがなんとこれを撃破するという殊勲。細かいところでは色々両軍に修正すべき点がありますが、この後を英軍が対応できなかったことが流れを決めたといっても過言ではないでしょう。代わりに上部側では何とかP2とO6を確保下に置いていますが、対戦の際にMAS様とAFVが目立つけど、やはり歩兵だよね、確保シナリオだし、といっていた自分にこの後の運用は改めて言い聞かせたいところでした。

 閑話休題。AFVを撃破されて正直日和ってしまった英軍は、MAが故障したAFVを後進で建物の陰に、IFE持ちAFVをP4に近づける作戦をとりますが、気持ちに焦りが生じていたのか、結局その上にいたN2のAFVを移動させずに終えるという愚挙をしでかし、独軍ATにHDをものともせず撃破されてしまい、一転、戦況は独軍有利に傾きます。依然として上部側の歩兵は1個分隊しかまともに動けないため、英軍としては下部側が頼りです。
 さきほど包囲しかけた歩兵は1か所をDMとされ、包囲はかないませんがCCで拘束することを試みます。ところが不意打ちに失敗、独軍のSQが離脱します。ここも確率的に言えば双方修正なしですので、3以上の乖離が生ずるdrは1/6の確率。逆に言えばこちらがとる確率も1/6でしたが、ここも勝負の綾という意味では痛い結果でした。P4の周囲にも開豁地ながら英軍は2個分隊を配し、1つでも突入できればとの構えにしました。

J43-2021-Mas-2.5t.png

 そして3ターン裏の独軍。ここで4号戦車、建物からの射撃と効果的に英軍を混乱状態にした独軍は中央周辺の英軍分隊を少なくとも1ターンは遅延させることに成功、また下部も先ほどの離脱したスタック状態からの射撃また突撃後のCCで英軍指揮官スタックを逆に拘束、ほぼ動ける部隊がいなくなりました。先ほどの4号戦車は分隊を無力化し、IFE持ち戦車の側面に主砲を向けて停止、風前の灯火状態です。ここで独軍に不運だったのはATがDR12で故障したことでしょう。これで目の前を英軍のAFVが動いてもすぐには対応できないことになります。

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 これを受けて4ターンの英軍。リコールもやむなしとMA修理に挑戦するも変化なし。一方の独軍ATは...6で除去。まさかの展開でした。この機に乗じ、ATRの目の前を通過する危険を冒すことを承知で盤面下部から英軍AFVを大回りして4号の後方へ移動させることを試み、ここは英軍に有利なDRで難を逃れることに成功しました。ただいかんせん、下部の歩兵はすでに当初戦力から半減しており、何とかして運で相手を減らして回り込むしかない状況でした。このターンのCCに期待したのですが、下部はお互い損耗なし。他方、大失敗は4号に隣接するところまで進めたHSでした。突撃で行く必要もなかったのに進めたために損耗、Q4に突撃した分隊は独軍と相打ちでした。
 このあたりまでに実は冒頭のSANを含めて3回、狙撃に成功され、しかもすべて同じスタック。結局指揮官、HSが損耗するという戦果をあげられて、足止めどころか下部の侵攻を阻害するという結果となったのでした。

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 実際のところ、この状態でほぼ勝負あった、ですが、もしかしたら下部で逆転の目が...と期待しつつも射撃を受けてDMになったり、あるいは両軍1-1レベルのCCのところに突撃で独軍SQが入れる状態になり、しかも単独で走っていたHSにはAFVが後方へ回り込み動いたら撃つ、といわんばかりの配置に。こうなるとCCでは勝ち目がないと判断し、先ほど迂回中にimmoになったAFVが16FPでCCスタックを射撃して運に期待しました。
 なんでこういうときに良い目がでるのか、撃った私がバカなのか、ここでピンゾロ。K/3。相手は3MCもクリアしてHSが残り、こちらは無作為選択。dr、1/1。ここで投了を申し出ました。

J43-2021-Mas-Ger3_GE.png

 ルールの確認という所期の目標に対しては慣れたり思い出したりで少しは良くなったかなと思いました。勝敗という意味では英軍にとって序盤は悪くない展開でしたが流れを見誤り、また2ターンから3ターン最初を急ぎすぎたかと思います。6ターンですから、じっくりとは言わないまでも、戦線を立て直すことはできたはずでした。やはり何でも冷静に対処することが必要だなぁと後から思った対戦でした。

 ちょっとトリッキーなところはありますが、AFV/Gun/INFと選り取り見取りで、規模が小さいゆえの軽さがあるシナリオ、J43。作戦研究も報告されていて、またDRによって振れ幅があるかもしれませんが、比較的両軍がAFVに手軽に触れられるという点で良シナリオではないかと思います。よろしければお試しください。

#リアル対戦が1回、VASLでは3~4回目くらいでしょうか...今度は広いところもやりたいですね。以前はHiro様の移動・LOSの取り方に全く太刀打ちできなかったことのですが、やらんことにはなぁと(^-^;

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