UNOMASさんとの定期戦。今回はASL1~Fighting Withdrawal。前回のWCW5(G44)に続き突破系のシナリオでUNOMASさんが攻撃側のフィンランド、私tamagonが防御側のロシアを担当しました。
私が防御側ということでセットアップ。まず序盤の基本的な戦術はZ列の道路にある程度の残留火力を置けるように初期配置し、3~5ターンはP列あたりで進行速度を抑えられるようにある程度、盤の上下に動ければ、という観点。なお中央は突破されても火災の建物や連続住宅、墓地があるために全速力で移動することっも難しいと考えて上下の道路に戦力を残せるように中央は抑止部隊としての役割を目指しました。
さてFinセットアップ後に狙撃兵を配置してゲーム開始。Finは展開を利用してHSを6個にして突撃の構えに見えます。分隊単独でも展開・統合ができるのはFinの特徴で早速プレッシャーをかけてきました。PrepFirePhではやはり邪魔なのでしょう、AA2とAA7に射撃をかけられましたが、DD3+CC4の15FP+2はCTC。ここで今までCTCを使っていたはずなのにPTCではと議論。結局drで決定しCTCで落ち着きましたが、事前の再確認が必要であることを改めて認識しました。もう一方のAA7はPin。何とか多少の抑止力は維持できそうです。
ASL1は最初のターンが結構荒れる可能性大で、それを避け、かつ被害を最小限にするためでしょう、AA7近くにHSを使い警戒移動で射撃をさせられてしまいしますがいずれもPinで残留も残して我慢。その後もAMを続け迫りますが、残留火力はいずれもチェックを逃れてB列に2個分隊相当がならびます。
ところが分隊にはDR2が炸裂。AMでも-1修正のため2FP-1でKIA。ロシアにとっては幸先の良いスタートです。以前私がFinをやったときにはふるきゅさんロシアの射撃の前に死屍累々でしたから、この程度は想定内かもしれません。
この被害をみてか、盤の上のほうでもAMで寄せてきます。
Y4からBB6の防御射撃は私のLOSチェックはOK。ところが同じV5系のボードを使っているUNOMASさんの方ではNG。結局、後で最新のボードに更新することで合うようになりましたが、なかなか微妙なところ。先ほどのIIFT含めてできれば事前に確認しておいた方が良いですね。
潰走は自己潰走すべきか迷いましたが、足止めになるならと2個分隊の喪失を覚悟しながら死守命令。これを見たFin軍は当然突撃。AA2は静粛なFinがAmbushも取り3:2で万事休すかと思ったら・・・6ゾロ(^_^;)離脱することに。AA7はお互い目が悪く混戦に。思いのほか、AA列より突破側に進んでこなかったことと、下側の圧力が少ないために、まだ余裕がありそうです。
Rus1ターンは正に文字通りの戦いながらの撤退です。先ほど離脱に成功した447はY3-X3経由で石塀の後ろへの後退を狙うもCC4からの6FP+1で釘付け。ところが返す刀の狙撃兵がまさにそのFin648を混乱に陥れます。狙撃兵はさらに活動、DD3のスタックにHIT、分隊をもう1個混乱。このシナリオではロシアのSANが7なので、1FPでの+修正射撃など、比較的効果が少ないと思われる場合には対応が分かれるところです。前進射撃ではさっき釘付けられた447が狙撃兵で混乱した648に射撃。これがラッキーヒット。MCにも失敗しHSになり、狙撃兵の効果が顕著に出た形になりました。ただやはりY3にいては周囲を取り囲まれ、しかも上にも逃げられないために自己潰走で石塀の後ろに後退です。CCはMeleeのところで戦力を減らすためにHSのみを狙い、混戦が続くも何とかHS1つの除去に成功です。
さて本格攻勢が始まると思われるFin2。Finは続々回復も、展開は思ったようにいかない結果に。ただBB列の上の方なら火制が効いていないので分隊であっても渡るのは問題ないでしょうし、建物内ならRusの防御射撃効果も低いので、ロシアにとっては頭の痛いところです。
建物内あるいは建物の陰を動くFinに対しRusの射撃はいずれも効果なし。DRが低くてもFinもきっちりとかわして止められません。さらに混戦中のヘクスに隣接へクスを含めた33FPで両者とも混乱。混戦中の混乱部隊はA11.16に従い、RoutPhaseには抜けられないため、CCPhでの離脱になりますが、結局これでロシア軍分隊は除去。予想外の去り方でした。
とはいえロシアにとっては依然としてW列への火制が少ないため、V列の石塀への後退は何とかなりそうです。対するFinはこの状況を見るに中央~上側に戦力を集中して突破を図ろうとしている模様で、最終的にR列の連続住宅近くの攻防が勝敗の分かれ目になりそうな予感です。それからFinにとっては時間か。Rusから見ると今のターンでX列まで進んでくるのではと思っていただけに、少し引き伸ばしに成功できているのか、という状況も、Finからすればこの1列が後々、影響する恐れもあります。
受けるロシアは下側を早々に引き上げ、中央には石塀越しに分隊を配置。延焼した建物があるため、中央突破されても何とか時間を稼げるとの判断です。ただ毎度ながら分隊の退却が上手くできるかどうかが鍵になります。ただ戦線を整えるためにダッシュで下がる際、うっかりY3からLOSのあるところを通ったのには肝を冷やしましたが、幸いDRが奮わず無事、戦線の形成に成功です。最初のターンにおけるBB列同様、W列でも上方・下方および正面で残留を置きつつ、けん制する構えて待機しながら後方への突破を許さぬように下げられるものは下げました。
そして序盤のヤマ場、3ターン目のW列の攻防と身構えるロシア。フィンランド部隊は悠然と建物へ入り、あまつさえ、こちらの部隊の後退を避けさせるかのごとく、連続住宅の部隊は2階へ上がります。ただ上方であわよくばと道路へ出たHSはDR良くCR=除去。守るロシアも意地を見せます。その中で1箇所、迂回中の残留火力について時間がかかりました。Y4へ残留を置いていましたが、これを迂回したHSに対し効果が出るかでないかというもの。もともと射撃したヘクスから迂回したヘクスの縁あるいは頂点にLOSはありましたので、結局見落としということで決着。ただこれ、LOSがない例えば反対側からの場合にはどうなるんでしたか・・・また調べておかねば(^_^;)結構、こういう細かいところって忘れているのですよね。
閑話休題。さてゲームの流れはフィンランド寄りなのでしょうか、ラッキーヒットもMCを軽々かわし、逆に前進射撃の石塀越しは8FP+2がNMCでロシアがDM。さらにその前の防御射撃でもV8が6ゾロで弾薬減少ルールにより徴集兵に代わります。
もうV列の維持も難しいとロシアは判断、R列へ後退しつつ火制をしようと続くRus3で移動をしますが、なんとW9の分隊が階段を降りたところで射撃を受けNMCでまたも6ゾロ。中央も林へ警戒移動で後退を図ろうとするも当然のごとく防御射撃によりELR落ち。もうこうなるとひとまず下がるべしの一手しかありません。幸い、事前に1歩引いていた7-0指揮官は迂回を使ってLOS外へ退避。万一T~V列の中央が完全に占拠されてもまだ後方での支援が可能な状況に出来ました。とはいえ、もう貧弱な部隊に頼るしかない状況で4ターンのフィンランドがどこまで来るかがヒヤヒヤものです。
そのFin4。また最初からゲームと無関係な話題ですが、なぜか建物の階を示すカウンタや支援火器のスタック順がお互いに合いません。こっちがあわせると先方では違って見え、逆もまた真なり。どうしたらこうなるのか、わかりませんねぇ・・・。このターンも準備射撃はなく、押し立ててくるようです。もともと回復が順調ですべて後方も元に戻っています。さぁ来るか、とロシア軍は腹をくくり、ほぼ唯一とも言える効力射撃が可能な分隊からどのように撃つかを考えていました。基本は通常射程内で多少なりとも残留を残すこと、さらには一度撃てばSSFで撃てる見込みがほとんどないことから、乾坤一擲のみ狙う手法です。
一方フィンランドはこれを何とか撃たせながら最小リスクで回避しようとしたのでしょうか、ダッシュを使いつつ、中央へ浸透を図ってきました。加えて先ほどは戦果のあがった建物2階に陣取るユニットの移動にも手間取り、結果的にはぎりぎりで中央を確保、上方へは分隊を混乱に追い込んだものの、だいぶ速度が遅くなった印象を持ちました。その代わり、下方は後方からの部隊も含めて煙幕の裏まで接近。攻防第2弾と思っているR列に肉薄する様相です。
そこでロシアは回復にかけるべく、Rus4にコミッサールを混乱スタックへ派遣します。さらに7-0指揮官を以降の戦況を左右するかもしれない、あるいはVPに影響するかもしれない下方へ移動させることにしました。また1個分隊もさらに後方へさげ、あわよくば脱出VPを狙える位置まで後退させています。これでR列周辺の道路への火制あるいは射撃が可能なように再配置しました。とはいえ、これだけのユニット数ではあまり有効に射撃できるとは限りません。MGの火線が引ければ楽なのですが弾薬減少で不可。となれば次のターン、勝利条件に強く関与しそうなフィンランド軍指揮官つきのユニットを狙えるようにすることのみ考えました。
ところでこの移動中に疑問を提示されました。LOS外のため隠蔽のままで移動可能な指揮官が6移動力で動いていると、それってCXがいらないのか、との質問です。もちろん不要ですが先方は何かわかりません。かといってこちらも明かす必要性もないので、CXを宣言しないで6MFなところで推察して下さいというくだりもありました。この辺はどういうやり取りが適正なのでしょうね。う~ん。
そして運命のFin5。回復では移動したコミッサールの指揮の下、徴集兵こそかつかつでしたが、1線級がHoB。あちゃぁ、ロシアで+2、混乱していて+1ってことは6以上で狂暴兵だよ、Heroなんて望むべくもない、とDRすると案の定、狂暴兵。次のターンに突進です。さてフィンランドはやはり撃たせて何とか突破を試みようとしている模様。最初にW3からダッシュでV1と隠蔽されたユニットに圧力をかけてきますが、ロシアはあくまで移動力の高いユニットを目的としているので、黙って見過ごし、次は同じところを普通に移動してきたため、R4から残留目的で射撃。ロシアとしてはU2のユニットは近くの、あるいは隣接へクスへの射撃に使うつもりです。
下方ではS8にこもった徴集兵分隊にフィンランド兵が接近。もともと前のターンに邪魔用においておいた混乱HSも除去されているため、何が何でもS9を迂回してR9・R10にさくっと移動されることだけは防ぐ構えでした。結果的にS9に来た分隊はK/2で残ったHSはPIN。後はW10の指揮官+HSですが、これには手出しできず、ロシアとしてはP7のスタックに期待するしかありません。
主力が動き出した上方でV3へ虎の子のU2から射撃。後はSSFで、とのんきに構えていたら何と萎縮。時折これ、忘れるんです。一転、まずいなと感じながらもまだ大丈夫、S3あるしと自分を納得させて我慢のロシア。ただフィンランド側からすればそうは見えていないようで、慎重に慎重を重ねてU2の周囲を移動します。結局U2はFPFで自らELR落ちとなり戦力から脱落。ただその相手が指揮官付きの部隊で、T1への進出に留まりました。各所で攻防があり、フィンランドのHS除去や6ゾロ不幸などもありましたが、CCではS3とS8がそれぞれ6:4。S3はフィンランドがロシアのHSを除去も混戦、逆にS8はロシアが3個のHSのうちの2個に対し除去で混戦と痛みわけ。Fin5を終えました。
ここで私からもう届かないのではと確認したところ、もうフィンランド無理そうだと言うことで、対戦を終了しました。残り2ターンでの突破には、仮にすべてを道路上で移動してのボーナスを得たとして、指揮官付きでCX併用で9列+1列+7列+1列。例えばQ9にいれば、Q9-P9-L7-I9-G9と通過して、最後の突撃で盤外です。
私は過去1回、攻撃側を担当したことがありますが、なかなか突破は難しいと感じています。特に防御側の穴をみつけ、そこに勇気をもって躊躇なく飛び込むことが肝要と思いつつも、それができない。そもそも私の場合は1ターン目で士気が落ちたので、すでにそこから戦術を誤っていた可能性がありますが、TomさんたちのAARというかXOPにもあるように、1ターンあたり4列強を移動しないといけないのはかなり厳しいと思います。
長時間に渡りUNOMASさん、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いいたします。